ウィズコロナと言われる時代。その影響下で、生きづらい世の中だと思う人が増えていると聞きます。中には、まるで個人的なストレスを発散させるかように、
企業のカスタマーサービスにクレームの電話をかけて、利用者が罵詈雑言を浴びせたり、
上司が部下に対して理不尽な説教をしたり、
夫が立場の弱い妻や子どもに、「俺が稼いだ金で生活してるくせに」と罵ったり、
そのようなことが実際によく見られます。
SNSでも、自分が被害者だと思い込んだり、
これは自分への悪口だと被害妄想したりして、
面識のない相手、つまり他人に対して罵詈雑言を浴びせたりしている人が悲しいほど多く見受けられます。
これでは心身ともに疲労困憊、休めることが無く、このままでは病んでしまいます。そうならないためには、
- 他人からの理不尽な言葉を受け取らない
- 自分が無視すれば、相手のしたことは自分に返っていく
ということを知っておきましょう。だた、そうと分かっていても、
相手の悪い言葉に反応して言い返したり、
相手に対して腹を立てて、怒りを溜め込んでしまい、どんどん自分を追い詰めてしまっている人
も増えているのも事実。
そうならないためには、他人からの悪口や視線を気にしないよう、メンタルを強くすればいいのです。
でも…。もしかして、「自分は弱いから無理！」だと思っていませんか。
でも大丈夫！あなたも悲しいことや辛いことも乗り越えることができます。考え方ひとつでメンタルを強くすることができるからです。
そこで、今回は無敵のメンタルになる考え方をご紹介します。これであなたはもっと気軽に強くたくましくウィズコロナ時代を生き抜いていけるようになれるはずです。それでは本題に入っていきましょう！
考え方ひとつで変わるってホント？
🔸ある日の釈尊と弟子たちのお話
ある日、釈尊が弟子を連れて村を歩いていると、町の人が近寄ってきてこう言いました。
「働く人から物をもらって生きているくせに、偉そうにするな！」
それはそれは個人的な鬱憤を晴らすようにその人は罵倒を続けました。釈尊は何も言い返すことができないだろうと分かっている上でのことでした。釈尊は、相手の人が言い掛かりをつけ、さんざん罵詈雑言を浴びせた後、
「おっしゃる通りです。他にまだ何かありますか？」
と相手の人に聞きましたが、黙っていたので、
「それでは、さようなら…」
と告げ、その場を離れました。
しかし、弟子たちは釈尊の対応に納得が行かず、お尋ねになりました。
「なぜ、言い返さなかったのですか？」
すると、釈尊は、
「私が言い返さないことで、あの罵詈雑言のすべては、相手の人に将来、送り戻されるのです」
と弟子たちに言いました。
他人からの罵倒は受け取らなければ、いつの日か未来に、その人自身に必ず返るという法則
でした。
◆🔷◆
現代社会でも、他人からの嫌な言葉を浴びせる人が、職場や学校、またSNSにも見受けられます。でも、簡単に釈尊のように対応できるとは考えられません。それでは、人の言葉に惑わされない強いメンタルを持つために、具体的にどのように考え方を変えたらいいのでしょうか。
相手の罵倒にも負けない強いメンタルになるには？
「無敵のメンタル」の著者である千田琢哉(せんだ・たくや)は、かつて臆病者だったそうです。学生時代に1万冊以上の書籍を読破したことで、彼はある事実に気付きます。それは、「人生に起こるすべては将来のネタになる」ということでした。
経営コンサルタント時代に、千田さんは数々の困難と奮闘の結果、自身の経験から生み出されたメンタル強化術を「無敵のメンタル」で紹介しています。無理なく、誰にでも、確実に強くなれる方法を分かりやすく紹介しています。あらゆる不安や悩み、そして心配事を抱える私たちにとって力を与えてくれるはずです。
臆病者の自分を変えるには？
「あなたは臆病者ですか？」
答えが「Yes！」の方、安心してください。臆病であることを恥じることは全くありません。むしろ誇りに思っていいのです。著者はこう言います。
- 臆病者とは、頭が良く、想像力が豊かな人間=繊細で頭脳明晰である証拠。
- つまり、頭脳明晰で神経が研ぎ澄まされ想像力が豊かな人間が、結果として臆病者になる。
◆🔷◆
千田さん自身もかつては臆病者だったと言います。その著者がどうやって無敵のメンタルを持てたのでしょうか。他の臆病者の方とは何が違っていたのでしょうか。
その答えは、
「考え方を変えた」からでした。千田さんが出会ってきた成功者たちも常軌を逸するほどの臆病者が多く、熟考を重ねた上で決断を下すタイプなのだそうです。その結果、偉大な功績の数々を残しています。
臆病であっても大丈夫、むしろ誇りを持っていいのです。ただし、誇りに思うだけで、何もしないでいたら、「ただの意気地なし」で終わってしまうことを忘れてはいけません。最も大切なことは、まず「臆病者の自分はなんてダメ人間なんだ！」という考えを捨て、その代わりに、「臆病者の自分には才能がある」ということを認知することです。そして、その上で、行動する勇気を持つことです。
事実に基づいて行動する！
🔷すべては将来のネタ作り。無駄なことは一つもない！
「あっ、失敗した～」
「どうしてあんなことしたんだろう…」
メンタルを強くしたいなら、すべてを未来のネタにしましょう。光を手に入れるためには闇の部分も必要です。この世はすべて陰陽で構成されています。苦しみは一生続きません。必ず終わりがあります。
ゲームでも映画やドラマでも敵をあっという間に倒せても、順風満帆で簡単に幸せを手に入れてしまうようなストーリーはつまらないですし、すぐに飽きます。
試行錯誤した仕事や苦難を乗り越えた恋愛だからこそ、その喜びは深く味わいが長く続くのです。つまり、失敗しても、遠回りしてもすべては無駄ではありません。価値観を変えないとメンタルは強くならないということですね。
🔷極めて重要なのは、何があっても腐らない！
失恋した、退職した、離婚した、裏切られたなど、事実がマイナスであっても、解釈次第ではプラスにすることができます。
たとえば、信頼された人から「裏切られる」というのは、人生で辛くて苦しいことの1つでしょう。「もう誰も信じない！」と、そのショックを引きずって、自分の殻に閉じこもる人もいるでしょう。
残念ながら、「裏切り」は、学校でも会社でも国内でも国外でもどこでも起こることです。とくにビジネスにおいては日々小さなものから大きなものまで裏切り行為は後を絶ちません。
約束の期日を守らない人、入金をしない社外の社員、失敗を他の人に押し付ける人、例を挙げたら限がありません。
ところが、裏切りを行った後に、間違いなく起こる事実があります。それは、
・人を裏切った人は、例外なく後に運気が下がっていく。
ということです。そして、裏切られた人は、腐らなければ、“運気”が上昇するのです。千田さんは、ご自身で起こった複数の裏切りを事細やかに追跡調査したそうです。すると、結果がそれらに一致したそうです。
今まで読んだ書物を確かめるためにした調査だったようですが、信頼していた人からの裏切りを経験した後、良い出会いがあったり、物事が良い方向に進んでいったそうです。
ここで忘れてはいけないことは、いかなる理由があったとしても、ふて腐れたら人生は好転するどころか、後退していきます。
何故なら、裏切られて傷ついた人がショックで立ち直れなくなった結果、今度は裏切る側に回ってしまうケースがかなりの確率で起きてしまうからです。子供の頃にいじめられた子が中学高校に入ってからいじめっ子に逆転したり、小学生時代は大人しかった子が、中学に入ってから不良になったという話を身近に聞きます。
それは、落ちこぼれてふて腐れてしまった結果なのです。あなたを裏切った人は自然と自滅していくので、あなた自身が復讐で手を汚す必要など一切ないのです。
🔷別れは新しい出会いのはじまり！
裏切りに加えて、人生で起こる別れも辛い経験の1つです。友達と絶交した、恋人と別れた、親と死別した、離婚した、仕事の取引先と連絡が取れない、学校を退学した、解雇されたなどさまざまです。よく考えてみると、それぞれの決別により、人生が好転したという実感を経験している人も多いはずです。どんな人と出会うかによって人生を左右することがあるように、別れによっても運気は左右されるようです。
相手があなたから離れることで、相手のの運気が左右されるのと同時に、あなたにとっても人生が大きく変化する瞬間なのです。去る者は追わずに、あなたから離れていった人を追いかけて、上がるはずの運気を下げるような無駄なことをしないよう、気をつけたいものです。
🔷嫌いな人や物のために時間を無駄にしない！
学校や職場などで嫌いな人や苦手な人と付き合わなければならない場合が往々にしてあります。現在は、SNSが発達し、個人的な情報を気軽に発信できる時代。ネガティブな話題、たとえば、誹謗中傷を発信し、フォロワー数を増やす方法が流行っているせいで、敢えて嫌いなものを取り上げてコミュニケーションを取る人も増えています。
同じ敵がいると団結する習性が人にはありますし、対象が同じ人ですと、簡単にヒートアップさせることが可能です。SNSで悪口を書き込んだり、飲み屋で愚痴を言い合ったり、そんな時間が一日にどれくらいあるのでしょうか。もし、自分の人生を充実させたいと願うのであれば、嫌いなものや人について語る時間を無駄にしないことです。
毎日、毎週、毎月、毎年、どのくらいの時間を使ったか計算してみると、ぞっとするほど膨大な時間を浪費していることが分かります。その時間をもっと有益に使えば、資格取得などの勉強に充てたら、その人は実力をつけてワンランクアップの仕事を見つけることができるかもしれません。
メンタルを強化するとっておきの事実！
🔷人が見ている時ではなく、人が見ていない時こそ、あなたの人生は創造される
これはどういうことかというと、人が見ている時や場所でのあなたの立ち振る舞いは、実は自然ではなく、表向きの姿なのです。実際に自分の本当の姿を人々に見せることはできないはずです。つまり、偽りの自分を演じているのです。そのことは本人が一番分かっています。
しかし、それは決して悪いことではなく、人前で演じることは正しい作法であり、現在に於いてはそうせざるを得ないのです。それよりも重要なのが、
🔷人がいない、または、人が見ていない時や場所での過ごし方
です。どれだけ良い人を人前で演じても、人のいない所で悪いことをしていれば、その行為が日々のあなたの顔の表情や雰囲気を形成していきます。年を重ねるごとに若さと引き替えに人の内面は表面にでてくるのも事実です。
そういう人たちは、
- なんとなく信頼できなそう。
- 人相が悪いから警戒した方が良さそう。
と割と最初からそのような印象を持つ場合が多いと思います。それらの直感があなたの中で働いた時は、その相手は裏で悪事を働いている可能性が高いです。犯罪に手を染めるような政治家や経営者からそのような人相や雰囲気が漂っていることでしょう。
人生で差が付くのは、表舞台ではなく、裏舞台。成功者たちはこの事実をよく分かっています。その上で、行動に移し、習慣化しています。そういう人はいくつになっても男前ですし、美人な方が本当に多いです。
現在、裏で努力してないから自分には無理と考える必要はありません。この事実を知ったことで、これから勝負していけばOKです。表面的に磨いている人は沢山いますが、それに比べると裏で努力している人は少ないです。あきらめずに今から自分磨きをした方が断然お得です。そのことは年を重ねるごとに嫌でも実感していきます。
40歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない
第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンが残した言葉です。40歳を過ぎるころから経験の重みや他人を受け入れる受容力など、自分の顔にそのまま現れてくる。その出来上がった自分の顔に責任を持たなくてはならないとリンカーンは言っています。
いくつになっても素敵な人います。その人たちは自分の人生に責任を持って生きているからこそ、それが外見に現れているのです。
◆まとめ◆
考え方を変えてメンタルを強くする方法はいかがでしたか。周りに振り回されずに安定したメンタルを維持できるようになれれば、どんな時代が来ようと生き抜いていけるはずです。
性別や年齢に関係なく、ありのままの自分を受け入れることから始めれば、自ずと道は開けます。その助けになるのが、今回の「考え方をひとつで変わるメンタルを強くする方法」です。
たとえば、今の仕事が嫌いなら好きになるように行動するか、仕事を変える。この二つしか答えがありません。あなたを変える事実を知ったことで、あなたがもっと強く、より気楽に生きることが手助けになれば幸いです。
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