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【秋の夜長に聴きたい】 おすすめジャズ名盤ベスト15

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紅葉が楽しめる季節となりました。色づいた街の街路樹を眺めながら、ジャズを聴くなんてなんだかおしゃれ。なのに何を聴いたらいいのかよく分からない…。

そんな方のために、今回は初心者の方でも入りやすいメジャーなものを厳選してみました。全くジャズを知らなくても、きっかけさえあれば、十分に楽しめます。それではおすすめのジャズ名盤ベスト15をご紹介します!

【秋の夜長に聴きたい】 おすすめジャズ名盤ベスト15

コマーシャルや映画などで使われている曲も厳選しました。身近な感じのものから、ぜひお楽しみください。

🔸◆🔸

ジャズ名盤ベスト15

1. 『Time Out』 The Dave Brubeck Quartet

ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット

永遠の名曲と言われる「テイク・ファイヴ」が入った名盤。 CM曲として何度も起用されました。ブルーベック・カルテットの黄金時代の作品で、ジャズ界屈指のベストセラーです。

「テイク・ファイヴ」 は、リズムが5/4拍子という変拍子で、清涼感のある演奏の中に甘美なアルト・サックスの音色が響いてきます。何度聴いても新鮮で、飽きることがない名曲です。

2. 『We Get Requests』 The Oscar Peterson

オスカー・ピーターソン・トリオ

ジャズピアノの巨匠、オスカー・ピーターソンの名盤のひとつ。まさにタイトル通り、ファンのリスクエストに答え、スタンダードからボッサまで、幅広く取り上げたポピュラーなアルバムです。

気難しいジャズの印象を払拭するかのような軽快で親しみやすい演奏で、入門盤として打ってつけの名盤。個人的にもオスカー・ピーターソンが大好きで、いろんな場面で気軽に楽しめるのに、充実した演奏にハマりました。まずはこのアルバムから入るのがおすすめです。

3. 『Art Pepper Meets The Rhythm Section The Dave Brubeck Quartet』 Art Pepper

アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション+1

臨時に構成されたマイルス・デイビス・バンドをバックにペッパーが聴かせてくれる奇跡の名セッション。アート・ペッパーの最高傑作です。

真実は定かではありませんが、実はこのレコーディングの朝、体調不良だったペッパーは薬物を使用してから本番に臨んだそうです。天才的な閃きと言われたぺパ―の迫力のある演奏は、歴史的名セッションとして語り継がれています。

4.『Ella & Louis』 Ella Fitzgerald and Louis Armstrong

エラ・アンド・ルイ エラ・フィッツジェラルド & ルイ・アームストロング

ジャズ界のキング、ルイ・アームストロングとクイーン、エラ・フィッツジェラルドによる究極のデュエット。まるでパートナーのような息の合った歌声に引き込まれます。

個性派のエンターテイナーが生み出したデュエット盤の傑作。オスカー・ピーターソン・トリオをバックに展開する贅沢なアルバムです。極上のパフォーマンスをお楽しみください。

5.『Getz/Gilberto』Joao Gilberto and Stan Getz

ゲッツ・ジルベルト

巨匠、ジャズサックス奏者のスタン・ゲッツと、大物のボサノヴァのギタリストであり、ヴォーカリストのジョアン・ジルベルトが共演した名盤中の名盤。奇跡の集大成と言われるジャズ&ボッサの金字塔です。

ボーカルは、当時ジョアンの妻だったアストラッド・ジルベルト。「イパネマの娘」と「コルコヴァード」の2曲は、彼女の可憐で儚い歌声に魅了されます。世界的なヒットになったこのアルバム。様々な奇跡の詰まった名盤です。

6. 『After Midnight The Complete Session』 Nat King Cole

ナット・キング・コール アフターミッドナイト


「モナリザ」で有名なナット・キング・コールが、才能を遺憾なく発揮した名盤「アフター・ミッドナイト」の完全版です。彼の声は最高の楽器であり、また、歯切れのよいリズミカルな演奏が素敵です。

コールは元々、ピアノトリオのリーダー兼ピアニストでした。ある晩、クラブに出演したとき、酔払い客から歌うようにしつこく迫られ、ピアノを弾きながら歌ってみたら大好評。それがゆくゆくジャズ・ピアニストからポピュラー・シンガーへと変身するきっかけとなったようです。彼の美声とスイング感抜群の名盤です。

7. Bill Evans Trio『Waltz for Debby』

ワルツ・フォー・デビィ

ニューヨークの名門「ヴィレッジ・ヴァンガード」で演奏したライブ盤。超人気のアルバムです。 巨匠、ピアニストのビル・エヴァンスが姪っ子のために書いた
名曲「Waltz for Debby」は、後に多くのジャズメンたちが演奏するスタンダード曲に。軽快なリズムに心も体も弾みます。

当時のライブでは、お客がとても騒がしく、エヴァンス自身、「あの時の客席は最悪でした」と振り返っています。このライブの10日後、ベースのスコット・ラファロが交通事故で亡くなってしまい、その後、トリオの活動は伝説となってしまいました。エレガントな演奏は、心地よく全身を包み込んでくれます。ジャズ史上屈指の名盤です。

8. Miles Davis『Kind of Blue』

カインド・オブ・ブルー

ジャズの帝王と呼ばれたトランぺッターのマイルス・デイヴィス。累計セールスは1000万枚超。20世紀が生んだ歴史的名盤のひとつです。

彼の完璧なまでに洗練された演奏は、迫力と緊迫感があります。聴いているうちに彼らの演奏に引き込まれてしまいます。録音はほぼ、全曲ワン・テイクだったそうです。その後、このアルバムはジャズ界に甚大な影響を与えてました。

9.『All for You: A Dedication to the Nat King Cole Trio』 Diana Krall

ダイアナ・クラール オール・フォー・ユー

カナダ出身のダイアナ・クラールがはじめて全米ジャズ・アルバム・チャート1位を取った作品です。しかも100週にわたりランクインを記録した大ヒットアルバム。グラミー賞でもノミネートされています。

クラールの安定感のあるピアノとヴォーカルは、米国のジャズマニアのオジサマたちに大人気。現在、彼女はジャズ界を背負う存在として地位を確立しています。

10.『Saxophone Colossus』 Sonny Rollins

ソニーロリンズ サキソフォン・コロッサス

サックスの巨人と言われるソニー・ロリンズの最高傑作。 モダン・ジャズのバイブルとして有名な名盤です。ジャズのもつ魅力をダイレクトに堪能できます。

この作品でソニー・ロリンズは一躍有名になり、彼の代表作のひとつです。温かみのある彼の演奏は、心に染み渡ります。時代を超えて愛される名盤です。

11.『The Great American Songbook』 Carmen Mcrae

カーメン・マクレエ  グレイト・アメリカン・ソングブック

ヴォーカル、カーメン・マクレエの傑作アルバム。小さなクラブで客席との距離が近いところで歌ってくくれるような親近感があります。エラの張りのある歌声とは対照的で、低音で安定感のある歌声。

録音の質も良く、 これもライブですが、彼女は常に冷静で、 語りかけてくるカーメンの歌声を堪能できる名盤です。アメリカ人の友人が勧めてくれた名盤。さすがは本場のジャズマニア。

12.『Where Is Love?』 Irene Kral

アイリーン・クラール ウェア・イズ・ラブ?

46歳という若さで亡くなったヴォーカリスト、アイリーン・クラールの代表作。 ピアニスト、アラン・ブロードベントとのデュオでしっとりと聴かせてくれます。

彼女の都会的なヴォーカルは知的でオシャレ。鼻にかかったハスキーな声が魅力的です。正直、アイリーンの音域は広くないのですが、それを逆手にとって中音域をうまく使って語りかけてくるような雰囲気を醸し出しています。

13. 『Helen Merrill with Clifford Brown』 Helen Merrill

ヘレン・メリル クリフォード・ブラウン

「ニューヨークのため息」と呼ばれるヴォーカル、ヘレン・メリルの代表作で、現在89歳。クロアチア(旧ユーゴスラビア)移民の子としてブロンクスで育ち、14歳からプロ歌手として、ブロンクスのThe845Clubで歌い始めました。彼女は若くしてマイルス・デイビスやディジー・ガレスビー、バド・パウエルといったジャズの巨人たちと共演。その歌声に磨きをかけていきました。デビュー当初はヘレン・ミルケティックというファミリー・ネームで歌っていたそうです。

日本の歌手たちが影響を受けているのは有名な話で、青江三奈はそのひとり。「You'd be so nice to come home to」は名曲で、80年代にテレビCMソングとして起用され、一般に知られるようになりました。彼女は日本びいきとしても有名で、度々日本を訪れては多くのファンを魅了しています。渋くてカッコいい彼女の歌声は絶品です。

14.『Moanin’』 Art Blakey and The Jazz Messengers

モーニン アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

「モーニン」は、世界中にファンキー・ジャズ・ブームを巻き起こした名盤。ジャズの名ドラマー、アート・ブレイキーの代表作です。

タイトルの「モーニン」では、虐げられた黒人たちの生命に刻まれた消えることのない魂の慟哭だそうです。 ちなみに、モーニン( Moanin' )は、呻きという意味。身を持って体験した黒人たちの叫び、呻きを音楽で表現しています。熱気のあるメロディーラインには卑屈さは全く感じられず、溢れるばかりの彼らの情熱と才能が全開の名盤です。彼らのスピリッツに敬服します。

15.『Groovy』 Red Garland Trio

レッド・ガーランド ・トリオ『グルーヴィー』

名ピアニスト、レッド・ガーランドのソロ3作目で、ジャズ名盤のひとつ。強い個性がない代わりに、穏やかな演奏が心地が良いです。それが尾を引いて、ジャズの良さを十分に味あわせてくれる不朽の作品でしょう。

レッド・ガーランドの経歴が面白く、かつてはプロボクサーだったとか。鍛えられた肉体だからこそ、優しくグルーヴィな演奏ができるのかもしれません。ガーランド節とよばれるスタイルは、その後、一躍有名になりました。

まとめ

不朽のジャズ名盤ベスト15は如何でしたか?  後味のよい軽快な演奏は日常の喧騒を忘れさせてくれそうです。今回ははじめての方が楽しめそうな作品を厳選してみました。ステキなジャズを楽しみながら、年末を有意義に過ごして頂けたら嬉しいです。近い将来、再びおすすめのジャズの名曲をご紹介する予定です。お楽しみに…。

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