先日、1936年(昭和11年)創業のトリコロール本店へ行ってきました。木村コーヒー店(現・キーコーヒー㈱)の店主・柴田文次さんがコーヒーを普及する目的で始めたお店。 目次 【創業80年の味】銀座トリコロール トリコロール本店 再開発で銀座がどんどん変わっていく中、昔と変わらないモダンな喫茶店に、いまもご近所に住む常連さんがごひいきにしています。今回は常連さんが愛して止まない、由緒あるトリコロール本店をご紹介します。 1.トリコロールの歴史 1階のトリコロール店内 創業した当時、コーヒー1杯が15銭。名物のプチフールやエクレアを目当てにパリ帰りの画家や文士たちが通ってきたそうです。戦時中は一時休業していたようですが、戦後すぐに営業を再開。まだ戦争の爪痕が残る銀座に2代目のトリコロールの店舗を開きました。この時代はコーヒー1杯5円で提供していました。 ティータイムは常連客で賑わう トリコロール本店はらせん階段のある2階建て。入口の回転扉がオシャレな雰囲気を醸し出していました。昭和57年の冬、今の建物に改築されたそうですが、その時に冬の寒風対策と夏の冷房の効率化のために回転扉をつけたそうです。 2階店内 出典:銀座トリコロール 店内は天井が高く、2階席は自然光が取り入れられるように天窓がついていました。セピア色の落ち着いた空間でコーヒーを頂いていると、なんだか明治、大正時代にタイムスリップしたようで、心地よかったです。 2.コーヒーへのこだわり トリコロールでは、『アンティークブレンド』という特注したブレンド豆を使用しています。昭和30年代に特恵国(通常の関税率より低いか、もしくは無税という特別な税率が適用される)待遇だった時代には、非常に良質な豆が輸入されていましたが、自然災害によるコーヒー豆の高騰などで豆を手に入れるのが困難になったことも…。 その後、コーヒー豆の輸入が全面的に自由化され、中南米の標高の高い山で収穫された豆をキーコーヒーの焙煎技術で当時の味に負けないくらい風味豊かなコーヒーが楽しめるようになりました。高山で収穫された豆は繊維質が強いので、少し強めに焙煎しているようです。 コーヒーは、注文してから豆を挽き、ネルを使ったハンドドリップで抽出しています。ネルドリップ方式はコーヒーの最も理想的な抽出方法として、創業以来継承しているそうです。 エクレアは川崎にある工場で作られているそう。 出典:銀座トリコロール この店のエクレアは大人気で、注文してからクリームを詰め、チョコレートをコーティングするそうです。コーヒーとのセットがあるのですが、私が伺った時は台風15号の影響でエクレアを製造する工場が水害に遭い、食べることが叶いませんでした。残念💦 ウェーターさんの話では、10月25日過ぎには工場も復旧して食べられるようになるとのことでした。 3.初めてのトリコロールで頂いたコーヒーセット 目の前で注いでくれたコーヒー アップルパイとコーヒーのセット 初めてのトリコロールで、コーヒーとデザートのセットを頂きました。この日のケーキのチョイスはアップルパイのみ。この店の地下にケーキを焼く厨房があって、そこでアップルパイは作られていました。 手作りのアップルパイは上品な甘さで、沢山リンゴが入っていてヘルシーでした。シナモンの香りが口に広がって美味しかったです。また、酸味の強いコーヒーは苦手なのですが、ここのは酸味、苦み、コクのバランスが良く、とても飲みやすかったです。 ネルドリップ方式で丹念に抽出出典:銀座トリコロール ●トリコロール本店●東京都中央区銀座5-9-17営業時間:月〜金 8:00〜20:30 ( L.O 20:00 ) / 土日祝 8:00〜21:30 ( L.O 21:00 )TEL:03-3571-1811 / FAX:03-3571-1811 まとめ レトロな雰囲気が楽しめる銀座のトリコロール、いかがでしたか?創業から80年。画家や作家などの文化人、そしてハイカラな学生たちの交流の場として人気だった名店です。回転扉の向こうには心和む空間が広がっています。上品なコーヒーの香りと特製デザートでいつもと違うティータイムをぜひ味わってみてください。 🔽合わせて読みたい! 【赤坂離宮】迎賓館でアフタヌーンティー!異空間でセレブ気分を体験! 投稿ナビゲーション 大嘗祭(だいじょうさい)とは? 今さら聞けない日本の祭祀 朝ドラの舞台になった焼き物の里! 信楽焼の特徴とは?