2019年のゴールデンウィークは10連休ということで、バスツアーに行ってきました。今年は平成天皇のご譲位と新天皇のご即位があった記念するべき特別な年。新しい時代の幕開けに、秩父三社にお参りしました。
新緑の季節にバスツアーで行く、『秩父三社』と呼ばれる、宝登山神社・秩父神社・三峯神社をご紹介します。今回は宝登山神社の魅力をお届けします。
宝の山・宝登山神社
出発場所は新宿西口にある都庁大型バス駐車場、朝6時45分までに集合でした。連休ということもあり、様々なコースのバスツアー客が一堂に会していました。
バスツアーで行く神社巡り
秩父三社とは、埼玉県秩父地方に古くから鎮座する 宝登山神社 、秩父神社、三峯神社の総称です。初代天皇の神武天皇をお祀りした宝登山神社、「秩父夜祭」で有名な妙見信仰の秩父神社、そして標高1100mに鎮座する三峯神社。歴史を誇る由緒ある神社でした。
ツアー代は1人5500円。バスの座席が窮屈に感じている人は足元がゆったりとしたらくらくシート(座席)というのがあり、今回はそちらを試すことに。らくらくシートは2000円アップの7500円。
実際に利用してみてとても良かったです。通常、座席をリクライニングするとき、後ろの人に気を使うものですが、前席の人がかなり座席を倒しても気にならないくらい自分のスペースは確保されていました。
足元にリュックを置いても足を伸ばしてリラックス。長時間乗車ならなおさらで、後ろの人を気にせずに自分に合った角度に座席を調整できておすすめです。
高速道路で一路 秩父地方へ
はとバスを利用した時もそうでしたが、お手洗い休憩は2時間に1回を目安に取っているので、よほどのことがない限り大丈夫。
また、緊急時にはツアーガイドの電話番号をもらえたので、困ったときはいつでもコンタクトできます。さまざまな状況を考えれば即座に連絡、確認できると安心なので、旅行を十分に楽しめます。
さて、この日のバスツアーはゴールデンウィーク前半ということもあり、高速は大渋滞。ツアーの予定が変更され、三峯神社に行く予定が宝登山神社を最初に訪れることになりました。
宝登山神社
1900年前、第12代景行天皇の皇子である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国平定の折、秀麗な山の姿に魅了され、麓の泉で禊ぎをしたのち、山頂を目指しました。
ところが途中で山火事に遭遇し、突如として現れた山犬たちの助けを受け、尊一行は山頂に到着したのですが、いつの間にか山犬たちの姿は消えていました。
尊はきっと山の神さまがご眷属の山犬を遣わし、自分たちを救ってくださったと、山頂に神籬(ひもろぎ)を立て尊の祖先にあたる神武天皇・大山祇神(山の神)、火海霊神(火の神)をお祀りしたのです。
これが寶登山神社の創建の初めとされ、この時に山の名を「火を止める山」と表し、「火止山=ほどさん」と定めました。
後にふもとの泉から宝珠が飛翔したことから「宝登山」と改められます。火除け・厄除けに御利益があるとして、「宝の山に登る」という縁起の良さから多くの参詣者が訪れます。年間100万人を超えるほどだそうです。
ご本殿
1900年を奉祝し大改修を行った御神殿は鮮やかな美しさで新たに蘇りました。極彩色が華やかなご社殿は本殿、幣殿、拝殿から成る権現造り。江戸末期から明治初頭にかけて造り替えられました。
神楽殿
神楽殿に掛けられた「神人和楽」の額は、神座(かみくら)を設けて神を招き慰めるために舞楽を奏すという意味だそうです。
秩父神社系を受け継いだ神楽は長瀞町無形文化財に指定されています。
日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
日本武尊の御神霊をお祀りするお宮。
天満天神社
学問の神様である菅原道真公をお祀りしたお宮。
御朱印
2011年には、世界的に有名な旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載され、一つ星☆の評価を受けているそうです。
今回は30分の滞在のため、奥宮までいけませんでした。またの機会に伺いたいと思います。
(つづく)