満ちたりた生活のためのお役立ちサイト

カルカフェ(Cultural Cafe)

情報 旅行 神社仏閣

一度は行ってみたい東国三社 香取神社編 バスツアー

更新日:

春のバスツアーの続編でございます。「気軽なバスツアー・第四弾」東国三社・香取神社編をご紹介します。前回の記事は下記にありますので、そちらもご一緒にご覧ください。

🔽合わせて読みたい!

東国三社バスツアー 香取神社編 

最後に伺ったのは、神武天皇の御代に創建された香取神宮。奈良の春日大社、宮城の鹽竈神社(しおがま)を始め、香取神宮は日本全国に約400社ある香取神社の総本社として有名です。

由来

ご祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)(別名・伊波比主大命)。はるか昔、天照大神の命により、武甕槌大神(鹿島神宮のご祭神)とともに出雲へ派遣され、見事に交渉を成功させた神様です。二神は、大国主神から自ら最も大切にしていた広鉾を授かり、日本の国を平定して天照大神の元へ復命されました。

鹿島神宮と同じく、2600年以上の歴史を持つ香取神宮は、共に蝦夷に対する大和朝廷の前線基地として重要視され、また、国家鎮護の神として皇室から篤く崇敬されています。

本殿

現存の本殿は、元禄13年(1700年)に5代将軍、徳川綱吉が寄進されました。昭和52年には国の重要文化財に指定されています。屋根は檜皮葺、黒漆を基調とした色合いに極彩色で彩られ、御神威の大きさを感じさせます。

楼門

本殿と同じく元禄13年に造営。昭和58年重要文化財指定にされました。楼上の額は「東郷平八郎」の筆だそうです。

要石

地震を起こす大鯰を抑えるため地中深くまで差し込んでいるとされる霊石。両宮にあり、わずかに露出している頭頂部は、香取では凸形石、鹿島では凹形をしています。

この地方は地震が多く、庶民たちはとても恐がっていました。それは地中に大きなナマズが住み着き、荒れ騒いでいるのだと考えられ、香取・鹿島両神宮は、地中に深く石棒を差し込み、大ナマズの頭と尾を刺し通されたといいます。香取神宮は凸形、鹿島神宮は凹形で、地上に一部を現し、深さ幾十尺(十尺=3.03m) もあるそうです。

貞享元年(1684)水戸光圀公が香取神宮に参拝に来られた際、そこを掘らせたそうですが、根元を見ることはできなかったようです。

三本杉

平安中期の武将、源頼義の祈願により三又に分かれたという大杉で、根元は一本に繋がっています。中央の杉が空洞になっていて、その中に立つと、身心が引き締まるようなエネルギーを感じられるそうですよ☺

実際に私も空洞の中に入ってみましたが、さすがは人気スポット、順番待ちの人がたくさんいたので、エネルギーを感じるところまで居られませんでした💦 皆さんは木に触れたり、写真撮ったりしてパワーをもらっていました☺

こちらもあっという間で、つい欲が出て、もう少し滞在していたかったくらいでした。今回、サクッと回りましたが、社殿の装飾の美しさはピカイチ! 一見の価値があると思います。

東国三社巡り総括

バスツアーでの東国三社巡り。コンパクトなツアーで初めての旅には最適でした。ひとつ残念なのは、境内の散策には滞在時間が短かったことです。とくに2千年以上の歴史を持つ重要な聖地と云われる鹿島と香取両神宮は1時間弱では足りないです。

敷地面積が広く、本殿でお参りしてから社務所で御朱印を頂き、その後に摂社、末社を順繰り行きたかったのですが、散策中太古に思いを馳せ、これからというところで、後ろ髪をひかれる思いでバスに戻る始末でした。今回、場所柄がよく分かり、基礎知識も得たので、次回はもっとじっくり散策できるように一泊二日で行きたいと思います。

最後に

東国三社は茨城と千葉の県境、水郷と呼ばれる一帯にあり、利根川、常陸利根川、霞ケ浦、北浦などを中心とした水の豊かな情緒溢れる土地でした。花菖蒲や燕子花が楽しめる場所としても有名です。季節ごとに違う景色を楽しめるのも魅力ですね。

「東国三社巡り」は、近世まで習わしが残されていました。江戸時代には「お伊勢参りのみそぎの三社参り」と呼ばれるほど隆盛し、篤い信仰を集めていたことも前回にお伝えしました。舟運を利用した多くの観光客で賑わっていた時代、きっと川を渡る舟と同じ速度で、時間は優雅にゆっくりと流れていたことでしょう。時間に追われた現在の私たちにとって、とても贅沢な時間の使い方ですね。

境内の木々はとても逞しく、高いエネルギーを発しているように感じました。気の遠くなるような年月を時代とともに、生き抜いてきた証でしょうか。とくにそう感じたのは今回、生命力の強い新緑の季節ということもあるかもしれません。さすが2千年以上の歴史を持つ貴重な聖地。 歴史ある由緒正しい神宮、また伺いたいと思います。

(おわり)

🔽合わせて読みたい!

-情報, 旅行, 神社仏閣
-, , , , ,

Copyright© カルカフェ(Cultural Cafe) , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.