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【コロナをお祓い心身を守る】神社でお参りして乗り切ろう!

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新型コロナウィルスの感染拡大防止のために私たちの生活が一変しました。引き篭もり生活が長引くにつれ、

「コロナ対応で、疲れがとれない!」

「ストレス解消したい!」

こんなときは運動や気分転換をかねて、散歩ついでに近くの神社や仏閣を訪れてはいかがでしょうか? ストレスフルな日々、お祓いで心身を清め、この有事を乗り切りたいですね。

【コロナをお祓い心身を守る】神社でお参りして乗り切ろう!

🔼天照大神の遙宮(とおのみや) と言われる伊雑宮(いざやのみや)

お祓いや厄払いの効果は、必ずしも社殿に上がらないといけないということはなく、参拝するだけでも大丈夫! そこで今回は「お祓い」すすめ!と称して、お祓いの由来や作法なども詳しくご紹介します。より深く理解した上で参拝すれば、心身ともにより清浄され、より効果的です。

お祓い」とは何か?

「祓(はらい)」とは、神道で行われる、罪や穢れを自ら取り去り、清浄する神事です。「お祓い」という言葉を聞くと、多くは「何か悪いものを取り去る」のようなイメージを持たれるかもしれません。私も以前はそうでした。

どの時代でも、罪や穢れが災いして、人々にさまざまな不幸が起こります。罪や穢れはほっておくと蓄積してしまいます。平和で幸せな日々を送れるように溜まった罪と穢れを清めるのがお祓いです。

神道では、お祭りや神事に臨むにあたり、必ず「修祓(しゅはつ)」という儀式から始まります。神前では、神職や神具、そして参列者などを清浄することは尊く必要不可欠です。

神前に上がる準備として、まず神官が祓詞(はらえことば:神の力によってありとあらゆる罪穢を祓い清めてもらうための祝詞)を奏上し、大幣・大麻(おおぬさ)という榊の枝に麻と紙垂(しで)を付けた祓の具や、切り麻(細かく切った麻と2センチ角程に切った白紙を混ぜた祓の具)、米、塩、塩水などを用いて行います。

大麻や塩湯(えんとう)という塩をとかした湯あるいは水を器に入れ、榊の小枝で、大麻は左、右、左と振るのが一般的です。

「罪」とは?

時代によって罪の概念は変化しますが、ここでは恐れを抱かせる反社会的な行為・疫病・災禍などのことを指します。

「穢れ」とは?

こちらも時代とともに捉え方が違いますが、ここでは自然発生的な現象、たとえば、死や病気、怪我などがこれにあたります。それらの穢れによって、物事や心の静穏を乱すことを指します。

「禊(みそぎ)」とは?

禊は禊祓(みそぎはらえ)とも呼ばれ、古事記に記載されている、黄泉の国から帰ってきた伊耶那岐命(いざなきのみこと)が身体の穢れを落とし、洗い清めたという話が原型と言われています。

その禊祓によってたくさんの神々が誕生しています。その中に、最も尊い神である三貴子(天照大御神・月読命・素戔嗚尊)が含まれていたことから、禊祓が日本の根底を成す重要な要素になったとも考えられます。

禊ぎ(みそぎ)は、伊耶那岐命が水に潜って身を清めたように、水の霊力により身を清める神事であり、また、身心の鍛錬のために水を浴びて身を清める水行(すいぎょう)もあります。

水行は修験道の修行方法のひとつで、よく山伏が激しい滝の中に身を置いて経を唱え続ける場面は、テレビなどでよく紹介されていますね。

手水舎の作法は禊の儀式から転じたもの?

館山・安房神社の手水舎

手水舎の水盤によく「洗心」と言葉が彫られているのを見ますが、まさに手水舎の作法は禊を簡略化したものとされています。昔は、境内近くの川や山の湧き水などで身を清めていたようですが、江戸中期ごろから境内に手水舎が存在するようになったと言われています。

大國魂神社によると、江戸名所図絵(天保5年)の境内図に随神門と拝殿の中間辺りにそれらしきものが確認できるといいます。

手水の作法

出典:太宰府天満宮
  1. 柄杓に水を汲み、左手を洗う
  2. 柄杓を左手に持ちかえて、右手を洗う
  3. 右手に持ちかえて左の手に水を受け、その水を口に含んですすぐ(柄杓に直接口を付けたり、水を飲まないように注意)
  4. 再び、左手を洗う
  5. 最後に柄杓を立てて柄を洗う(次に使う方に気持ち良く手水をしてもらうための心遣い)

神社でお祓いする意味とは?

冒頭でも紹介しました通り、お祓いは心身の罪や穢れを取り払う神道の儀式です。穢れは人にとって忌まわしいことであり、死や病気、怪我といったものも含まれます。

また、穢れは「気枯れ」とも書き、「気が枯れる」状態という考え方があります。私たちはすべて循環の法則という自然の摂理の中で生きていますが、ときに人の生命エネルギーである気が滞ってしまうことがあります。その気滞を儀式で回復する、ケガレを祓い、気を清める意味もあります。

「気」は私たち人間の生命にとって大切なエネルギーのことですので、気の流れが滞るのは、全身にそのエネルギーが行き渡らなくなり、さまざまな症状を引き起こすのは、とても不幸なことですね。

熱田神宮の鳥居

神社に伺うと、まず鳥居をくぐります。鳥居は神域と私たちの住む俗世界との境界を表すものですので、境内に入ると独特の神聖さがあります。空気感が違い、異次元に入り込んだようにも感じるかもしれませんね。

神様が君臨する場所だからこそ、そこにはプラスのエネルギーが満ちています。神秘的なその空間で神様と真摯に向き合い、手を合わせる行為には、貴くお祓いの効果が期待できると思います。

コロナウィルス感染拡大防止を願い、境内に「茅(ち)の輪」を設置した神社も

直径180センチの茅の輪

コロナに勝つ!ように、感染防止を願う「茅の輪」を境内に急きょ設置した神社がネットで取り上げられていました。

4月7日(火)の岐阜新聞ウェブによると、新型コロナウィルスの感染拡大防止を祈願して、岐阜県安八郡神戸町神戸の日吉神社は、輪をくぐって無病息災などを願う「茅(ち)の輪」を境内に設けました。

毎年6月に行われる夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」に備えて準備を進めていますが、県内で相次ぐ感染を受けて境内に設置したそうです。

同神社では、4月いっぱい設置を予定。宮司の高田義彦さんは、「コロナの蔓延を防ぐとともに、家内安全も願ってもらえたら…」と話していたということです。日本の文化には先祖代々、国家と個人のためのお清めの儀式が受け継がれてきたのですね。

🔽合わせて読みたい!「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」についての情報は、ぜひこちらもご覧ください。

お祓いの効果は、個人によってさまざまです。科学的に証明されるものではありませんが、どなたにも神社・仏閣を訪れてリフレッシュされた経験はあると思います。お祓いを受けたことのある方は、神域の正常な空間で身の引き締まる経験もされたかもしれません。

子供のころ、風邪で床に臥せていると、よくまわりの大人たちは「病は気から」と言ったものです。まさに「気」をケアすることは、プラスのエネルギーを引き寄せ、身心の健康に直接関係するのでとても大切です。

お祓いをすることで、マイナスのエネルギーをプラスのエネルギーに変え、身心が清浄されると前向きになります。この改善がお祓いの効果であり、結果なのだと言えます。

🔽いろいろ神社を巡りたい方はこちらをご参考にどうぞ。

まとめ

今年はコロナウィルスの影響を受け、世界中が混乱しています。そして日本国内もリーマンショック級、もしくはそれ以上の被害を受けています。この国難を力を合わせ、一緒に乗り越えていきましょう。

緊急事態宣言のために、外出を控える日々が続き、気分も滅入るのも自然なこと。そんなときだからこそ、ご近所の神社に伺い、神前に手を合わせてみるのもいいかもしれません。この有事を乗り越えるお力を頂けるのではないでしょうか。

最後に、私たちの気持ちを煽るような報道するメディアに注意し、「命と生活を守る」ための正しい情報を収集し、日常を大切に過ごしましょう。

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