例年、多くの参拝者で賑わう神社仏閣。コロナ禍では、様子が随分変わりました。世相を反映して、各神社では分散参拝を呼びかけ、検温や消毒、そして手水舎の使用を禁止したりとさまざまな感染防止対策を実施しています。大晦日から元旦にかけて参拝を取りやめたところもありました。
無病息災、縁結び、合格祈願、交通安全、商売繁盛などなど、毎年初詣に行く人にとって、目標やビジョンを持って神社で手を合わせることで新しい年を好スタートさせる大切な儀式になっていたはずです。コロナの影響で経済的負担もあり、
🔷今年こそ去年の分まで良い年にしたい!
そういう思いが募ってしまうのもよく分かります。そこで今回の記事では、2021年が良い1年になるように、「いつまでの初詣は行けばいいのか」という疑問と「開運・運気を変える神社ベスト10」をご紹介します。
【初詣】いつまでに行ったらOK?
初詣とは?
新年に「年神さま」をお迎えし、おもてなしをして、お見送りするという一連の行事がお正月です。
初詣は、新たな年を迎え、初めて神社仏閣へ新年のご挨拶をしに行くこと。地元の氏神様に旧年の感謝を捧げ、新年を迎えられることと、そして無病息災、子孫繁栄など、良い1年になるように神様にお参りする行事をいいます。
氏神様は地域を見守ってくださる神様ですので、生まれてから死ぬまで同じ地域、同じ土地で暮らすことが一般的だった時代には、今の時代よりも重要で大切な意味を持っていました。
いつまでに行くのが正解?
毎回、新年を迎えるたびに、初詣に行くことが当たり前になっている人にとっては(私もです(笑))、三が日に行くことが習慣化されているせいか、分散参拝と言われても、ちょっと戸惑いますよね。
初詣として行くお参りは、「いつまでに行けばいいのか」という質問に神社本庁は次のように答えています。
「実際は三が日に初詣をという方が多く、三が日に人出が集中しますが、それ以降でも構いません。いつまでとは明確に定められてはいませんが、1月中、遅くとも節分までのお参りを、初詣と考えていいでしょう」とのこと。年始はお正月行事など忙しい時期でもありますし、お正月に行けなかった方も安心してゆとりをもってお参りできますね。
ちなみに、一般的な初詣は、1月1日~3日の三が日か、お正月にやってきた年神様がいらっしゃる期間といわれる「松の内」までに行きます。松の内は関東と関西では期間が違いますのでご注意ください。
🔷関東では1月7日まで、関西では15日まで。
旧暦では「立春」の前日にあたる節分に、新しい年が始まるとされていました。松の内に参拝できるチャンスを見つけられなかった場合には、2月2日の節分の時期までにお参りすればOKです。
🔷初詣は2月2日の節分まで
先日伺った都心の神社の境内にもそのような内容のことが貼り出されていました。混雑を避けるためにも今年は慌てず、初詣としてのお参りは節分までにお参りしましょう。
初詣とは神様への感謝
初詣という言葉が使われたのはいつからなのでしょうか?全国の約7万8000社を包括する神社本庁によると、初詣という言葉は明治に使われ始めた比較的新しい言葉といいます。
初詣は正月三が日とイメージがありますが、神社本庁では「初詣の期間に明確な定義はない」ということです。
その上で、「参拝は自分や家族、親しい知人の幸せを願うために行うもの。全員が安心して集い、皆で参拝できるまで、コロナの収束を待つのも一つの手段ではないか。それも立派な初詣だと思う」と話していました。
やはり参拝には、思いやりが大切ですね。
🔸何か所もお参りするのって大丈夫? 神様に失礼になるのでは?
神社やお寺でのお参りには様々なご利益があります。恋愛成就に金運アップ、商売繁盛に出世開運、学業・合格祈願に家運隆昌など、いろいろとお願いしたくなるのが世の常。でも、
何か所もお参りするのって失礼になるのでは…
と心配になるかもしれません。神社関係者によると、「初詣で七福神めぐりをする方もいらっしゃるので、失礼になることはないです。たとえば、氏神様に家族とお参りを、仕事初めに職場の人たちや恋人と神社に手を合わせに行くこともあるでしょう。1回でももちろん良いですし、回数にこだわらずに何度でも参拝していいでしょう」とのこと。
🔸お守りも違う神社のものをいくつ持っても大丈夫?
お守りの有効期間は1年と言われています。そこから1年が経過すると効果は無く、穢れが蓄積してしまうとされ、初詣のときに神社に返納するのが一般的です。返納する方法は、お守りを授かった神社で「お焚き上げ」をして頂くのが理想ですが、「古神札納め所」や「お焚き上げ」と書かれた場所が各神社に設けられているので、そちらに奉納します。
くれぐれもお守りは神様の分身という考えがあることから、ゴミ箱に捨てるようなことは避けましょう。
🔸効果的な祈願ってあるの?
神社やお寺であれこれお願いするよりは、1つ2つくらいにしぼってお参りするのが良いそうです。また、自分のための祈願だけでなく、日々の生活への感謝を神様にお伝えすることができたら最高です。
目標や抱負を神様にお伝えするのも良いとされます。「今年はこの目標を達成します!」「これを最後まであきらめずにやります!」という明確な思いや抱負をお伝えしてみましょう。きっと神様のご加護がありますよ。
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【おすすめ】開運・運気を変える神社ランキング10
開運・運気の流れを変える大チャンス。自分の目標に合った神社を見つけて願いを叶えましょう。
▶人に喜ばれる仕事ができるように願う『商売繁盛』
鷲(おおとり)神社
東京都浅草
天日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊をお祀りしている。酉の市で有名。開運、殖産、商売繁昌にご神徳の高く、「おとりさま」として親しまれている。
西宮神社
https://nishinomiya-ebisu.com/
兵庫県西宮市
福の神として崇敬されているえびす様をお祀りする神社の総本社。福男選びで有名。
▶強欲からの金儲けで生じる穢れを清める『金運』
南宮大社
岐阜県不破郡垂井町
鉄鉱・鉱山を司る金山彦大神(かなやまびこおおかみ)を主祭神としてお祀りしている。金属の総本宮として篤い信仰を集める。
穴守稲荷神社
東京都大田区
伊勢外宮に祀られる豊受姫命(とようけひめのみこと)が御祭神。お砂が入った巾着型のお守り「神砂守」は有名で、願意によってお守りの色が違う。黄色は「金運招福」。
▶偉人を祀る神社の恩恵を受け、不撓不屈の精神に『出世』
日光東照宮
栃木県日光市
徳川家康公を「東照大権現」としてお祀りした神社。世界文化遺産に登録され、出世や勝負運のパワーをあやかりに多くの人が参拝。
豊国神社
http://www.osaka-hokokujinja.org/
豊臣秀吉公を御祭神とする神社。まさに農民から関白まで出世した秀吉公にあやかり、出世開運を願う人で賑わう。
▶学業の神様にあやかり、学業上達を願う『学業』
報徳二宮神社
幼少より勤勉で知られる二宮尊徳をお祀りした神社。家を再興した経験を活かし、藩を立て直した尊徳命。学業祈願で多くの人が訪れる。
宇治神社
京都府宇治市
応神天皇の皇子・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)をお祀りした神社。百済から来た博士のもとで学問を究めたことで有名で、学問・受験・就活合格にご利益があると言われる。
▶全国の神様が集まり出雲の大国主神がご縁を生む『縁結び』
八重垣神社
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が稲田姫(いなだひめ)のために八岐大蛇を退治し、御二柱が結ばれた地であることから縁結びのご利益を求めて多くが訪れる。
筑波山神社
https://www.tsukubasanjinja.jp/
二峰並ぶ山を自然に男女二神であるイザナギとイザナミとし、御神体としてお祀りする神社。二神が神々を次々にお生みになり、国造りをしたとい神話から縁結びで有名になった。
まとめ
「初詣はいつまでに行けばいい?開運・運気を変える神社ランキング10」はいかがでしたか。ご自分の行きたい神社仏閣があればぜひこの機会に足を運んでみてくださいね。
最後にお賽銭は投げるとご縁(円)も一緒に投げ捨てることになるそうなので、賽銭箱にそっと入れてくださいね。境内は聖域ですので、鳥居の前で一礼をお忘れなく。