いよいよ夏本番！ こう暑いと海やプールで水遊びがしたくなりますね。東京からのアクセスが便利な鎌倉。今年も鎌倉の海岸には多くの若者や家族連れで賑わっています。
海で遊んだ後に、神社仏閣などの歴史的遺産に触れられるのも鎌倉の魅力。何度となく訪れた鎌倉なのに、行くたびに発見がある。この初夏にも行ってきました。今回は浄明寺をご紹介します。
鎌倉・浄明寺
１．浄明寺の由来
1188年(文治4年)、源頼朝の重臣・足利義兼が開創しました。伊豆挙兵以来の豪勇だったそうです。 当時は真言宗の極楽寺と呼んでいました。 開山は退耕行勇（たいこうぎょうゆう）と伝えられています。 行勇は真言密教を学んでいましたが、日本に臨済宗を伝えた栄西の門下に入り、臨済宗の僧侶となりました。源頼朝や政子、そして次男・実朝も帰依した高僧です。
浄明寺は、鎌倉五山第五位の由緒ある禅宗の寺で、室町時代には境内に23の塔頭（たっしゅう）を持つ大寺院でした。火災などで衰退し、 現在は、総門、本堂、客殿、庫裡（くり）が残っています。
Jomyoji Temple (by Kamakura City)
This temple was built by Ashikaga Yoshikane, a chief supporter of Minamoto Yoritomo in 1188 (Bunji 4) since he raised an army at Izu. The founding priest was Taiko Gyoyu. He was a high priest, responsible for the conversion of Minamoto Yoritomo and his wife, Masako.
It is a Zen temple, the fifth highest ranked among Kamakura's five principle temples. During the Muromachi Period, it was extremely large, with 23 other temples situated within its grounds. Currently the remaining structures are the main gate, the main temple building, the reception hall, and the utility area. The ceremonial teahouse "Kisen-an" and the Zen rock garden were restored in 1991.
Behind the main temple building, is the Kamatari Inari Shrine which is said to be where the name "Kamakura" is derived from.
2．見どころ
本堂は寄棟造り（4方向に傾斜する屋根面をもつ）、銅板葺きの屋根が特徴の建物です。この建物は1756年の再建と伝えられています。本堂には南北朝時代に作られた本尊の木造釈迦如来坐像や、お産の神である木造淡島明神立像、開山の退耕行勇坐像が安置されています。
極楽寺と呼ばれていたこの寺は、建長寺開山・蘭渓道隆の弟子の月峯了然が禅寺に改め、寺名も浄明寺と改称したと伝えれています。平成3年には、茶室・喜泉庵と枯山水の庭が復元されました。本堂の奥にある鎌足稲荷神社は鎌倉の地名の由来になったとされています。
本堂裏の墓地には、 中興開基である足利尊氏の父・貞氏の墓地と伝えられる宝篋印塔（ほうきょういんとう）があります。没後、この浄明寺に葬られました。また、境内は国の指定史跡となっています。
３．石窯ガーデンテラス
浄妙寺の境内に築90年の洋館を改装した一軒家レストランがあります。スコットランド人のガーデンデザイナーが施行した本格的な英国式庭園を眺めながら食事ができます。 浄妙寺山門から入り、本堂、茶室を通り過ぎます。徒歩約３分とありますが、上り坂なので良い運動になります（笑）。
地元食材を使ったメニューや、石窯で焼いた自家製パンなどを堪能できます。別途、浄妙寺拝観料（100円）が必要となります。
今回は午後にお邪魔したので、アイスティーとロールケーキを頂きました。
●石窯ガーデンテラス
営業時間: 10:00～17:00
定休日: 月曜日（祝祭日の場合は翌日）
年末年始休業あり
まとめ
今回の浄明寺＆石窯ガーデンテラスはいかがでしたか？ 歴史的遺産の中に存在した西洋の文化は、周囲の調和を保ち、新たなこの町の魅力になっていました。手入れの行き届いた寺やテラスはもちろん、四季折々の野草も私たちを歓迎くれますよ。今回は本堂の前の庭が工事中だったので、完成された頃にまたこちらに伺いたいと思います。夏休みも始まったばかり。 さあ、いざ鎌倉！